ボダ被害に遭わない、逃げ切るためのブログ

境界性人格障害者から被害を受けている方のためのブログです。

境界性人格障害者にねらわれやすい人。

最初に、このブログは境界性人格障害、最近では境界性パーソナリティ障害と呼ばれ、ボーダーライン或いはボダと通称される病気について書いています。

しかし、境界性人格障害の人向けには書いていません。また、回復を目指す人やそのサポートをしている人向けでもありません。
むしろ、そういった方々には有害である可能性がありますので、読まずに他へ移動してください。

この記事は、境界性人格障害者から被害を受けている、或いは受けていた人に向けて書かれています。


本題です。

境界性人格障害者の被害には、誰でも遭うわけではありません。境界性人格障害者の周囲に同じ立場で居ても、被害に遭う人と遭わない人がいます。

では、被害に遭う人には、傾向はあるのでしょうか?

この記事ではこれをテーマにします。
ボダからは逃げる、近寄らないのが鉄則ですが、こちらが積極的に避けても近寄ろうとするのがボダです。
最も良いのは、ボダに関わらずに済むこと。これは確実なことです。
そうするためのヒントとして、ボダ被害に遭う人の傾向を書いていきます。

まず、根本的な事を書きます。
被害に遭いやすいのは、他人と自分の線引きが苦手な人です。
私のことと相手のことを区別ができない、これはボダにとって、とてもつけいりやすいのです。
ボダは、以前の記事で書いたように、依存を望みます。ボダ自身が依存することに加えて、被害者がボダに依存することも望みます。
ですから、私は私、あなたはあなた、という線引きがしっかりできている人は、ボダから見ればガードが固いのです。

もう少し具体的に書きます。
線引きが苦手な人とはどのような人でしょうか。

ひとつは、押しに弱いタイプの人です。周囲に流されやすい、或いは他人からの頼まれごとを断りにくい、もしくは自分の都合より他人の都合をつい優先させてしまう。受動的で、自分の感情を必要な時にも強く主張できない。
このタイプの人は、ボダにとってとても扱いやすく、操りやすいです。
ボダは自己の欲求を満たすためにはなりふり構わないので、あっという間に流されて捕らわれます。

このタイプの人は、自己をしっかりと確保することを意識しなくてはいけません。
相手に都合が悪くても、自分が我慢して凌ぐようなことをしてはいけません。
人間関係は、常に融通のしあいです。片方だけが融通をつけ続ける関係は、健全ではありません。これ以上は自分に無理が出る、そういうラインをしっかりと作り、守ることから始めましょう。

もうひとつは、奉仕精神の豊かな、その上、自分の力で他者を助けることが好きな人です。
困っている人を見たら積極的に手をさしのべ、寄り添い、助力を尽くし、他者の困難を解決することに厭わない人です。

このタイプの人にとって、ボダは解決すべき困難を多く抱えた宝箱です。ボダにとっては、労せず得られる良いサンドバッグです。
ボダが少しほらを吹けば、解決しようと頑張り、積極的に関わります。最初はボダの周囲の困難を解決しようとします。次にボダ自身の考え方や受け取り方を変えようとします。そして、やがて何も変わらない現実に気がつくころには、のっぴきならない状況となります。 

このタイプの人は、他者を安易に救うことができる場面は少ないのだと心得ましょう。さらには、誰もが自身を助けるために、まず自身が動くべきであると強く知りましょう。あなたが手をさしのべるのは、最低でもそれからです。そして最後に、他者の思考、考え方、受け取り方は、簡単に変えられないという事実を知るべきです。

自身を知り、ボダに取り込まれる要素を除いていくことが、一番の防衛策です。

ちなみに、人間は感情が揺れやすいものです。
ボダなどはその揺れ幅は尋常ではありませんが、揺れない人というのは存在しません。
調子の良し悪し、時期や周りの環境で、人の心は強くなったり弱くもなったり。恋愛を始めると気が大きくなったりすることもあります。上司に酷く怒られてへこむこともあります。
揺れた方向とタイミングで、ボダに近寄られることもあります。
いずれにせよ、誰もが被害を受ける可能性はあります。少しでも危うさを感じたら、自分をしっかりと持つことが肝要です。

最後に。

ボダにも苦手なタイプが存在します。
それは、極論を言えば、他人などどうでもいい、自己都合を何より優先させる、というタイプの人です。
社会の中においては、煙たがられるタイプに属するでしょう。
もちろん、ボダ同士はお互い相性は悪いです。境界性と同じく人格障害である自己愛性や、反社会性の人格障害とも反りが合いません。(しかし、奇妙な均衡ができてしまったりすることもあります。)

さらに、他人を人とも思わない、他人になんら罪悪感を覚えない、俗にサイコパスと呼ばれるタイプの人には、ボダは負けてしまうこともあります。ボダの本領が発揮できないからです。

ここまでくれば、ボダの被害は相当受けにくいですが、しかしそれとは別に病気であるとも言えます。
しかしここで大事なのは、それくらいに特異でなければ、ボダと立ち向かうことは難しいということです。
ボダ、境界性人格障害がいかに難儀なものか、伝わるとよいですが。

ボダと関わってもろくなことはありません。繰り返しますが、それを素人が熱意や根気でなんとかできる、そんなことは絶対ありません。

被害に遭ったら、まずは逃げること。
それがどうしても無理なら、しっかりと距離を作ること。
しかし何よりも、被害に遭わないように、自分をしっかりと持つことを、普段から心掛けましょう。
それは、ボダに対してだけではなく、あなたの人生を良いものにするはずです。