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ボダ被害に遭わない、逃げ切るためのブログ

境界性人格障害者から被害を受けている方のためのブログです。

(雑談)大阪市の住民投票に思うこと

今回は単なる余談ですが、「物事を分析するには色んな情報を自分の頭で判断する必要がある」ということについてよい事例だと思うので、記事として挙げてみようと思います。

当たり前のことながら、念押しとして前提を記します。今回の話は全く境界性パーソナリティー障害には関係ありません。


先日、大阪市住民投票が行われました。いわゆる「大阪都構想」、具体的には政令指定都市である大阪市特別行政区に変えることの是非を問うものです。

結果的には接戦ながら反対多数という形になりました。なお、私は賛成・反対、どちらの立場でもありません。(ただ、賛成多数となれば初めての政令指定都市解体となるので、どのような結論になるのかという点は非常に興味はありました。)

ところで、接戦の投票結果について特番を組んで解説している番組があり、その番組が「年代別の賛成・反対比率」を表すグラフを番組内で提示しました。
Twitterなどでも画像が多くリプライされています。
その内容は、高齢者世代では圧倒的に反対票が多く、若い世代は賛成票の方が多い、そのように見えたために、少なからず「橋下政権下で高齢者サービスが廃止されるのを嫌った高齢者世代が他の世代を押し切った結果、反対多数になった」と考える人がいました。

事実、グラフを見る限り、20代から40代までは賛成が大目ですが、70代のみが目立つ程に反対が多い形になっています。


ということは、本当に高齢者世代は他の世代を押しやったのでしょうか。


グラフには、実はひとつ大事な要素が欠けています。世代別の「賛成・反対比率」だけではなく、「賛成・反対そして無投票」のみっつの要素があれば、またグラフは違う印象が持たれるでしょう。
即ち、高齢者世代がごり押ししたのではなく、若い世代が(各々何らかの理由で)高齢者世代よりは投票参加率が低かった、というのがおそらく真相です。

実際に、世代間の人口は大きな差はなく、もし全員が参加した場合、特定の世代だけの団結では票を確定させることは難しいでしょう。


この件に限らず、世の中の色々な事象を通して、「見えているものだけで確実に判断できる」という場面は非常に稀です。他者の思惑、自分の視点、色んな理由で必ず見えない角度、場合によっては隠される角度が存在します。
その状態のままで盲信的に判断をすると、見当違いや判断の誤りが発生します。特に心がざわついていたり、判断する力が減っている時に、他者から整えられた状態で提示されたものは、つい「それがすべてだ」と人は判断しがちです。提示されたものが自分にわかりやすいものであればあるほど、ついすんなりと信じてしまいがちです。

周りから見て「それは明らかにおかしい」ものであっても、なぜかまかり通ってしまうことがあるのは、このような心理状態が働いているからかもしれません。

どうぞ、皆さんも判断をする時は、見えない角度がないかご注意ください。